
新型フェアレディZは日本のデザインチームの作品。歴代モデルのアイコンを多数採用
日産自動車は9月16日、次期「フェアレディZ」(米国名「370Z」)のプロトタイプモデル
「フェアレディZ プロトタイプ」をオンライン上でワールドプレミアした。
予告されていた9時半、我々の前に姿を表したのは鮮やかなイエローのファストバッククーペ。
50年におよぶ歴史を受け継ぐ次期フェアレディZの最終プロトタイプだ。
ボディサイズは全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mm。
現行型が全長4260mm×全幅1845mm×全高1315mmだから、全長は10センチ以上延長され、
全幅と全高はわずかにロー&ワイドへに生まれ変わったことになる。スペックは公表されていないものの、
パワーユニットはV6ツインターボで、トランスミッションは6MTだ。
ホイールは前後とも19インチ、タイヤサイズはフロントが255/40R19、リアが285/35R19とアナウンスされている。
日本のデザインチームが手がけたというエクステリアは、1970年台の「240ZG」をオマージュした
LEDヘッドランプのティアドロップ形状やフードバルジ、歴代Zに範を得た四角いジオメトリックなグリル開口部など、
アイコニックなディテールを数多く採用。
ソリッドパールの光と影を活かしたメリハリのあるイエローのボディーカラーも、
過去のモデルに設定されたペイントにインスパイアされたものだ。
さらに、カーボンで成型されたサイドシルやリアバンパー、フロントのチンスポイラーなどもパフォーマンスを示唆する。
インテリアはスポーツドライビングを楽しむためのドライバーオリエンテッドなデザインとされ、
12.3インチのフルデジタルメーターに映し出される回転計には最適なシフトタイミングを表示するインジケーターも備わる。
また、ディープコーン形状のステアリングホイールやイエローのコントラストカラーが入ったシートもスポーツマインドを刺激する装備だ。
内田誠CEOによれば、次期Zは革新の伝統を受け継ぐピュアスポーツカーになるとのこと。
プロダクションモデルの生産に向け、Zにふさわしい性能と扱いやすさの開発が現在進められているというから、日産からの情報に今後要注目だ。