タイヤ屋ブログ(スタッフブログ)

ネジ式と全長式とプリロード


みなさまいつもパーツワン大阪店のブログを

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

明日は1年の内、最もロマンティックな日。

 

 

そう七夕です。

 

 

どのへんがロマンティックなの?と問われれば約0.2秒で 「なんとなく。」 と即答出来てしまうぐらい

 

 

七夕についての情報がない私ですが、行事食がそうめんだということはなぜか知っています。

 

 

(※行事食・・・季節折々の行事やお祝いの日に食べる特別な料理のこと。

正月のおせち、大晦日の年越しそば、節分の恵方巻き、サラダ記念日のサラダなど。)

 

 

 

 

 

しかし、ただでさえ夏場は食べる機会の多いそうめんをわざわざ食べようとは思わないですよね。

 

 

そもそもそうめんというのは「食べたい!」と思うものではなく「そうめんでいいか・・・」と

 

 

夏バテを自覚させられる食べ物という認識の方も多いのでは。

 

 

 

 

 

流しそうめんにしたって、わざわざあんな上から流す必要ありますか?もう2020年ですよ。

 

 

ピタゴラスイッチ的なあのギミックも、もう飽きましたよね。さすがに。

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

あーそうめんたべたい。

 

 

そしてできれば流してほしい。

 

 

 

 

 

そうめんそうめん言ってたらそうめんの口になってしまいました。

 

 

さんざんディスってしまったのでそうめんに謝ります。

 

 

 

 

 

そして今日おうちに帰ったら晩ごはんはうどんにします。

 

 

今日の我が家の晩ごはんをカミングアウトしたところで前回の続きです。

 

 

 

 

 

前回、「ネジ式」の車高調は構造上、車高を下げた方が乗り心地は柔らかくなり、車高を上げると硬くなります。

 

 

と、言いましたがこれには ”プリロード” というものが関係しています。

 

 

”プリロード” とは予めバネを縮めておくセッティングのことをいいます。

 

 

 

 

「ネジ式」「全長式」もスプリングシートを上下に移動させることで

 

 

スプリングシートからアッパーマウントまでの長さを調整することができます。

 

 

 

 

 

この スプリングシート~アッパーマウントの長さ=バネの自由長 のセッティングが ”プリロードゼロ” の状態。

 

 

スプリングシート~アッパーマウントの長さ<バネの自由長 のセッティングが ”プリロードをかけている” 状態。

 

 

スプリングシート~アッパーマウントの長さ>バネの自由長 のセッティングが ”バネがあそんでいる” 状態。

 

 

 

 

 

当然 ”プリロード” をかければかけるほどバネは縮んでいきます。

 

 

で、よく 

 

 

関西弁の男A「プリロードをかければバネが硬くなりまっせ!」

関西弁の男B「いやいやプリロードをかけてもバネの硬さは変わりまへんで!」

 

 

などといった議論がされることがありますが、果たしてどちらが正解なのでしょうか。

 

 

 

 

 

結論からいうとどちらも半分正解です。

 

 

これ結構紛らわしいんですけど、バネが ”硬い” とか ”柔らかい” っていう表現自体が少し曖昧なのです。

 

 

というのも、いわゆる ”バネの硬さ” って言われてるものには2種類あって、

 

 

ひとつは ”バネレート” もうひとつは ”反発力” です。

 

 

 

 

 

”バネレート” については以前解説しましたが、この ”バネレート” って

 

 

バネによって、

 

 

 ①上から下まで一定のもの

 ②ある高さからレートが変わるもの 

 

 

の2種類があります。

 

 

①のバネについては説明不要かと思いますが、

 

 

②のバネは別々のバネレートのものを組み合わせたものというイメージで良いと思います。(詳しくはまた別の機会に解説します。)

 

 

 

 

 

で、このバネレートって 10kg/mm だと 1mm 縮めるのに 10kg の力がいりますよ~ということでしたよね。

 

 

これは ”プリロード” がゼロの状態から 1mm 縮める場合です。

 

 

じゃあレートが 10kg/mm のバネを 2mm 縮めるときはどうでしょう。

 

 

当然 20kg ですね。

 

 

ここで「おや?」と思った方は察しがいいですね。

 

 

 

 

 

ではレートが 10kg/mm のバネを 1mm の ”プリロード” をかけた状態から

 

 

さらに 1mm 縮める場合に必要な力はどれほどでしょうか。

 

 

 

 

 

正解は 20kg です。トータルで 2mm 縮めるのと同じなのでそりゃそうですよね。

 

 

なんとなく察しがつきましたか?

 

 

”プリロード” をかけても ”バネの硬さ” が変わらないなら、この場合必要な力は 10kg のはずですよね?

 

 

 

 

 

どういうことかというと、

 

 

まずレートが 10kg/mm のバネの ”プリロード” を

 

 

 0mm から 1mm にするためには 10kg の力が必要です。

 

 

 

 

 

で、 1mm ”プリロード” をかけた状態のとき、 「バネを縮める力」 は 10kg ですが、

 

 

 「バネが押し返す力」 も 10kg 働いている状態なわけです。

 

 

この 「バネが押し返す力」 が ”反発力” です。

 

 

 

 

 

レートが 10kg/mm のバネを 1mm ”プリロード” をかけた状態だと

 

 

 20kg 未満の 「縮める力」 では文字通り1mmも動きません。

 

 

 

 

 

もうお分かりでしょうか。

 

 

 ”反発力” = 「バネを縮めるのに必要な力」

 

 

なので

 

 

”プリロード” 0mm の状態のとき、バネの ”反発力” は当然 0kg

 

 

”プリロード” 1mm の状態のとき、バネの ”反発力” は 10kg (バネレート10kg/mmの場合)

 

 

”プリロード” 2mm の状態のとき、バネの ”反発力” は 20kg (バネレート10kg/mmの場合)

 

 

 

 

 

バネが縮むほど ”反発力” は強くなります。ですがバネが縮んでも ”バネレート” は変わりません。

 

 

これが半分正解の意味です。

 

 

先程言い争っていた関西弁の男AとBは違う ”硬さ” のはなしをしていたということですね。

 

 

関西弁の男A「プリロードをかければバネ(の反発力)が硬くなりまっせ!」

関西弁の男B「いやいやプリロードをかけてもバネの硬さ(バネレート)は変わりまへんで!」

 

 

違う意味合いのものを同じ ”硬さ” という表現をするから紛らわしいんですよね。

 

 

そして ”プリロードをかけるとどうなるか” を ”バネの硬さ” ではなく ”乗り心地” にスワイプすると

 

 

答えは当然 ”硬くなる” です。

 

 

 

 

 

それでは次回はこの ”プリロード” と ”車高” の関係をひも付けて解説いたします。