タイヤ屋ブログ(スタッフブログ)

車高調の細かい仕様 その4


みなさまいつもパーツワン大阪店のブログを

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

今でこそ持ち込み歓迎!なんてショップさんも増えてきたように思いますが、

 

 

パーツワンはオープン当初から ”持ち込み大歓迎” というのを貫いています。

 

 

 

 

 

今でも持ち込みを断るショップさんはあると思いますが、お客様からすれば少しでも安く済ませたいでしょうから

 

 

そんなショップさんに対して「あそこはケチだ!」と思われている方も少なからずいらっしゃることでしょう。

 

 

 

 

 

でもそれにはちゃんと理由があって、いじわるで断っているわけではないのです。

 

 

 

 

 

ひとつはもちろん部品代の分、儲けが減る事。

 

 

どこのショップさんも商売ですから。

 

 

毎晩楽しみにしているビールが、発泡酒や第3のビールに格下げされることは是が非でも避けたいのです。

 

 

 

 

 

そしてふたつめはアクシデントが多いこと。

 

 

我々はプロですから、部品のサイズや規格、仕様、オプション、必要な付属品、

 

 

車とのマッチング、商品の良し悪しなどを間違えずに選別して

 

 

お客様の好みやご要望、ご予算などを踏まえて注文します。

 

 

 

 

 

部品一つ注文するのにもいろんなことを考えてます。(今晩は何を肴に呑もうかな?とかも考えてます。)

 

 

 

 

 

ですが、「あーた車なんて興味もないわよ。オホホ」という夫人のような方だと

 

 

サイズや規格などを間違えてしまったり必要な付属部品がなかったり、

 

 

車とのマッチングが合わなかったりなどの理由で

 

 

作業途中で「取り付けできません」となるパターンがけっこうあります。

 

 

 

 

 

そうなるとショップはもとより、お客様自身も買い直しなど必要のない出費をしてしまうことになります。

 

 

 

 

 

部品も込みでショップに依頼すればそういったアクシデントが起こることは稀ですが、

 

 

お客様に部品を用意して頂くとなるとこういうアクシデントはよくあります。

 

 

 

 

 

パーツワンも ”持ち込み大歓迎” ですからこういったケースはよくあります。

 

 

そこで当ブログにて、「持ち込みにしたいけどどれを買えばいいか分からない!」というお客様へ向けて

 

 

車のこと、部品のことを知って頂くために、お客様の余分な出費を抑えるために筆を執っている次第でございます。

 

 

 

 

 

そして先述のようなアクシデントを避けるために持ち込みをお断りしているショップさんもあるんだということを知って頂くとともに

 

 

持ち込み歓迎で丁寧にブログで解説しているパーツワンに最大級のリスペクトを示していただければと思います。

 

 

 

 

 

ここまで読み進めていただいた方ならきっと 「そこまで考えてくれていたんだ!」 と感動して

 

 

パーツワンスタッフにがりがり君のひとつやふたつ差し入れたくなるはず。

(※ちなみに知覚過敏のスタッフもいますが、頂いた差し入れはおいしくいただきますのでご安心ください。)

 

 

 

 

 

さて。それでは前回の続きを丁寧に解説していくといたしましょう。

 

 

<車高調整の方法>

車高を任意の高さに設定できるのが車高調ですが、その調整方法は主に4種類あります。

 

 

もっともシンプルな「Cリング調整式」、比較的安価な「ネジ調整式」、そして今現在もっともポピュラーな「全長調整式」の3種類。

 

 

そしてリア用に多い「スプリング・ショック別調整式」で計4種類です。

 

 

 

 

 

車高を調整できる仕組みは非常にシンプルで、車体を支えるサスペンションはカピバラでいうところの脚の部分なので、

 

 

その長さを変えることで車高を変える事ができるという。。。まあこのへんの説明は不要でしょうか。

 

 

 

 

 

「Cリング式」の車高調を作っているメーカーといえばドイツの「ビルシュタイン」、スウェーデンの「オーリンズ」あたりが有名どころですね。

 

 

 

 

「Cリング式」はショックとバネが一体式のもので、バネが乗るお皿の位置を調整することで高さを変える仕組みです。

 

 

このCリングがショックの凹み部分にカチッとはまり、その上にバネのお皿が乗ります。

 

 

ただしこのCリングの位置は段階的にしか調整出来ないので細かなセッティングをしたい方には不向きです。

 

 

 

 

 

もし「Cリング式」車高調の購入を検討されているのなら、

 

 

あらかじめ何段階の調整ができるのか、どのくらい調整幅があるのかなどを確認しておくとよいでしょう。

 

 

 

 

 

続いて「ネジ式」の車高調。

 

 

 

こんなんとか。

 

 

 

 

こんなんですね。

 

 

「Cリング式」は段階調整なので掘られた溝の数だけしか調整幅がありませんが、

 

 

「ネジ式」は文字通りショックにネジ山が切ってあるので、無段階調整ができます。

 

 

つまりネジ山の長さの分だけ調整幅があるということ。

 

 

 

 

 

調整の仕方はいたってシンプル。

 

 

上の画像を見ていただくと、バネが乗るお皿が2枚あるのがお分かりでしょうか。

 

 

まずバネが直接乗るお皿(スプリングシート)を任意の高さに調整します。

 

 

で、下側のお皿(ロックシート)をスプリングシートの方向へ締めこんでいきロックする。

 

 

以上です。

 

 

すごくシンプルです。

 

 

 

 

 

ここまでを一旦まとめると、「Cリング式」「ネジ式」

 

 

バネの位置を上げ下げすることで車高を調整する仕組みになっているということ。

 

 

でも注意しないといけないことがあります。

 

 

それはバネの長さの限界を超える調整ができないということ。

 

 

 

 

 

「ネジ式」の車高調は、ショックに切られたネジ山の長さの分だけスプリングシートの位置を調整できますが

 

 

バネは上側のアッパーマウントと下側のスプリングシートに挟まれて固定される仕組みのため、

 

 

アッパーマウント~スプリングシートまでの長さ>バネの長さ

 

 

となるような調整をするとバネが固定されず ”遊び” が出来てしまいます。

 

 

この ”バネが遊んでいる状態” になると ”ゴンゴン” とか ”コトコト” というような異音の原因になります。

 

 

 

 

 

つまり、 下げる方向の車高の限界=バネの自由長 となります。

 

 

逆に、 車高を上げる=バネを縮める となるので、ネジ山の調整幅があったとしても

 

 

バネが線間密着(限界まで縮みきった状態)してしまうと、それ以上車高を上げる事ができないということです。

 

 

 

 

 

部品点数が少なくて比較的安価な「ネジ式」ですが、調整幅が少ないという点はデメリットになります。

 

 

が、高級といわれるメーカーも「ネジ式」の車高調を作ってたりします。しかもオーダーメイドで。

 

 

 

 

 

これはけっこう賛否が分かれるとこなのであくまでも個人的な意見ですが、

 

 

「ネジ式」の車高調は構造上、車高を下げた方が乗り心地は柔らかくなり、車高を上げると硬くなります。

 

 

あ、この辺の私見は次回に改めることにします。きっと長くなるので。

 

 

 

 

 

では最後は「全長式」

 

 

「フルタップ式」とよばれるものも意味は同じです。

 

 

「Cリング式」「ネジ式」はバネの位置を変えることで車高を調整しますが、

 

 

「全長式」バネを含んだショックの全長を変えることで車高を調整します。

 

 

こんなやつですね。

 

 

上の画像の車高調は左右同じものですが、長さ(全長)が違うのがお分かりになりますでしょうか。

 

 

「ネジ式」はシートが2枚(スプリングシートとロックシート)でしたが、「全長式」3枚あります。

 

 

上の2枚は「ネジ式」のものと変わりませんが、下の1枚は ”ブラケットとショックを固定するためのロックシート” です。

 

 

 

 

 

なんじゃそりゃ?とお思いかもしれませんので、ボルトとナットを思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。

 

 

ショックがボルト(雄ネジ)、ブラケットがナット(雌ネジ)です。

 

 

ブラケットとはアームにショックを固定するための ”つなぎ” の役割を果たす部品です。

 

 

 

 

ショックがボルト(のよう)にブラケットがナット(のよう)になっているので、

 

 

ショックをくるくる回していくと全長が伸びたり縮んだりするという仕組みです。

 

 

で、車高が決まったら ”下側のロックシート” をブラケット側に締めこんで固定すればOK。

 

 

 

 

 

大体概要はこんな具合です。

 

 

次回はもう少し掘り下げて解説していきたいと思います。