
車高調の細かい仕様 その3
みなさまいつもパーツワン大阪店のブログを
ご覧いただきありがとうございます。
家事をする人間にとっては洗濯物が良く乾くうれしい季節となりました。
ですが我が家は洗濯物を干す場所が Bathroom。つまり部屋干し。
なぜならバルコニーが、あ、 Balcony がないので。
いいにおいのビーズと柔軟剤を使っているとはいえ、やはり部屋干しは部屋干し。
時々 So Bad な Smell が残ってしまうのも事実。
個人的には大雨だろうが大嵐だろうが嵐が解散しようが
お隣さんのご夕食がカレーだろうが、 Roof 付きの Balcony に干したい派なのです。
まあ大雨の中のそれが果たして ”干す” という行為に該当するのかどうかはいささか疑問ではありますが。
<ショックアブソーバーの構造の違い>
それでは今回は ”減衰力” の調整機構についてのお話しです。
以前にも解説しましたが、ショックアブソーバーには
バネが伸び縮みする動きを抑制する(ブレーキをかける)働きがあります。
この働きのことを ”減衰力” といいます。
この ”減衰力” が一定なのか、強弱を調整できるのかというのも車高調選びの大切な基準です。
調整機構が備わっている場合、 ”減衰力” を強めればピストンがオイルの中を上下する際の抵抗が増して
乗り心地が硬くなり(悪くなり)、逆なら柔らかくなる(良くなる)。
と、いうのが一般的な説明ですが。これって果たして正しい説明なのか?と、よくツッコミを入れたくなります。
個人的には、乗り心地が硬いから悪い、柔らかいから良いというのは少々お粗末な説明だなあと毎回思っていて。
というのも 「乗り心地」 ってけっこう曖昧なものですから。
ましてや何かの指標や単位があるわけでもありません。完全に主観でしか判断できません。
なので乗り心地の良し悪しというのは人の意見が参考になるようでならなかったりするので、
自分で設定を変えながら試してみるというのが一番です。
たとえば硬いバネに対して、減衰力が弱いとバネの動きを抑制する(ブレーキをかける)
というショックアブソーバーの役割を十分に果たすことができません。
なのでバネの収縮が収まるまでに時間がかかり、結果的に乗り心地は悪くなるでしょう。
逆に、柔らかいバネに対して、減衰力が強いと、バネの動きに対してブレーキが効きすぎる状態となり、これまた乗り心地の悪化につながります。
乗り心地の良し悪しを左右するのはサスペンションだけではありませんが、
少なくともバネレートと減衰力のバランスを整えるというのが非常に重要です。
しかもそのバランス配分は人によって最適な組み合わせが違うので、
純正のバランス配分を崩す以上、やはり自分の ”いいバランス” は自分で探るというのがベストだと思います。
減衰力の調整自体は割と簡単な事が多いので(車種にもよりますが)
運転席のシート調整するような感覚で、探り探りいいポジションを見つけましょう。
バネの硬さだけ、ショックの硬さだけ考えても意味がありません。それぞれのバランスが大事です。
たまーに硬いバネを入れたら減衰力は柔らかくしましょう!みたいな説明をする人もいますが、そんなのはダメです。
バネとショックそれぞれのいいところを打ち消し合うようなセッティングではなく、
きちんと相乗効果を狙ったセッティングにしてこそ ”良い乗り心地” を得る事ができるのです。
で、この減衰力の調整って簡単なんですけど、車種によっては結構めんどくさかったりします。
ボンネットをあけてダイヤルをカリカリ回したり、車の下に潜って狭い空間に手を突っこんでダイヤルをカリカリ回したり。
そんなことしなくても簡単に調整できるいい方法はないの?
あるんです。
それが ”電子制御機能付き” の車高調です。
車内にコントローラーを設置して、車内から減衰力を調整できる夢のアイテム。
いちいち調整するのがめんどくさい!という方はこういうのも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
もちろん値段は高くなりますが。
そして純正でもこの電子制御機能付きのサスペンションを採用している車種もあります。
トヨタのTEMSを採用しているクラウンとか
日産のインテリジェントダイナミックサスペンションを採用しているスカイラインとかですね。
この純正の機能をそのまま流用できる車高調なんかもあります。
車高調選びの基準になるショックアブソーバーの構造の違いはこんな感じです。
次回は車高の調整方法の違いについて解説していきたいと思います。
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