タイヤ屋ブログ(スタッフブログ)

アンダーとかオーバーとかステアの話 その3


みなさまいつもパーツワン大阪店のブログを

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

4月ももう下旬に入り、晴れた日には春を感じる事も多くなってきましたね。

 

春になると街中のいたるところで”春”というワードが飛び交いますが

 

私の”春”はいったいいつ来るのでしょうか。

 

 

 

 

暖かくてポカポカした陽気は好きですが、毎年この季節は

 

心が寒くなる季節でもあります。(私だけでしょうか。)

 

 

 

 

 

このまま筆を進めてしまっては目も当てられない内容のブログになりそうなので

 

さっさと本題に参りましょう。

 

 

 

 

 

 

前回、車が曲がる時の特性である 「アンダーステア」 「オーバーステア」 というのは

 

 

駆動方式によって変わると言いました。

 

 

それぞれ曲がるときにはどんなことが起こっているか解説していきましょう。

 

 

※車の操作方法は同じ条件で

 

①コーナー侵入前/ブレーキ操作 → ②コーナー前半/ハンドル操作(回す)

 

 → ③コーナー後半/ハンドル操作(戻す)・アクセル操作(弱) → ④コーナー脱出/アクセル操作(強) 

 

という流れとします。

 

 

あ、今さらですがあくまでも車の特性を分かりやすくするための解説なので

 

 

教習所で習ったことや、一般道での 徐行 → 右左折 というシュチュエーションは一旦忘れてください。

 

 

 

~FF(前輪駆動)車の場合~

 

一般的にFF車は 「アンダーステア」 の特性が強いと言われています。

 

 

それはなぜか。

 

 

 

 

 

ブレーキを踏めばに、アクセルを踏めば後ろに荷重移動をするのはFF車も同じです。

 

 

のときはどの駆動方式でも同じ前荷重ですから、この状態のままの操作に移ると

 

 

操舵輪に荷重がかかっているので車は曲がりやすくなります。

 

 

 

 

逆にオーバースピードだったりブレーキが弱いと、思うように曲がりません。

 

 

 

 

ここからの操作に移ると、前荷重後荷重へと移動します。

 

 

なのでこの時にハンドル操作をしても曲がる力は弱いです。

 

 

FF車は前輪駆動ですから後荷重だと前に進む力も弱くなります。

 

 

つまりこの場合、後荷重によって 「アンダーステア」 になっているので

 

 

コーナーへの侵入スピードが速すぎたか、ハンドル操作が遅かったもしくは切る量が足りなかった

 

 

というようなことが考えられますね。

 

 

 

 

 

もっといえば、高速域でコーナーを曲がるとすれば、例えば右に曲がるときは

 

 

横G(遠心力)によって左タイヤに荷重がかかります。つまりロールの動きですね。

 

 

 

 

 

かなり極端にいうと、減速しながら右にハンドルを切ると左前輪に全荷重が移動します。

 

 

しかし、加速しながら右にハンドルを切ると左後輪に全荷重が移動します。

 

 

ただ転がってるだけの後輪に(FF車なので)。しかも片側だけ。「そら曲がらんわ~」です。(笑)

 

 

まあこれは分かりやすくするために極端に言っただけですが、実際当たらずも遠からずです。

 

 

 

 

 

ほかの原因としては、FF車はエンジンやトランスミッション、デフなどの

 

 

重たい部品が前に集中しているため基本的にはフロントヘビーであるということ。

 

 

 

 

 

フロントヘビーだとどうなるかというと、車体前方にかかる遠心力が強くなります。

 

 

そうすると車体前方が曲がりたい方向と逆側に引っ張られるような状態になるので

 

 

結果として外側に膨らむ 「アンダーステア」 になりやすいのです。

 

 

 

 

 

もう一つ、 「アンダーステア」 になりやすい要因がタイヤです。

 

 

タイヤの仕事は「走る・止まる・曲がる」ですが、これらは全て

 

 

”グリップ(摩擦)力” によって成立しています。

 

 

 

 

 

”グリップ力” には駆動輪が前に進もうとするときにかかる縦方向のグリップ(トラクション)と

 

 

操舵輪が曲がろうとするときの横方向のグリップがあります。

 

 

そしてこの ”グリップ力” には使える限界値というものがあります。

 

 

その限界を超えたときにスリップしたり空転したりということが起こるわけです。

 

 

 

 

 

タイヤのグリップ力の限界値を 100% として

 

 

進む/曲がるために必要なグリップ力の最低ラインを 50% とすると

 

 

FR(後輪駆動)車の場合、操舵が前輪、駆動が後輪なので

 

 

前輪のグリップ [縦 10% 横 90%]

 

後輪のグリップ [縦 90% 横 10%]

(※あくまでイメージです。)

 

というようにそれぞれのタイヤが担う仕事に応じて、 ”グリップ力” をほとんどフルに使えますが

 

 

FF車の場合だと

 

 

前輪のグリップ [縦 60% 横 40%]

 

後輪のグリップ [縦 0% 横 50%]

(※しつこいようですがイメージです。)

 

というように力が分散してしまいます。

 

 

後輪に至っては限界値 100% に対してグリップを半分ほどしか使えていないような状態。

 

 

そして力が分散するということは、曲がる為の ”グリップ力” が足りなくなるということなので

 

 

横G(遠心力)に対して踏ん張ることができず、結果 「アンダーステア」 となりやすい。

 

 

 

 

 

補足として、FF車はパワーが足りないと言われることがよくあります。

 

 

これは、加速すると荷重は後ろへ移動するので前輪にトラクション(地面を蹴る力)がかかりにくいためです。

 

 

つまり加速しようとすればするほど路面にパワーが伝わりにくくなるというジレンマをかかえているというわけです。

 

 

 

 

 

なのでFF車がフロントヘビーなのは理にかなっているんですね~。

(基本的に前荷重だから前輪にトラクションがかかりやすいようになっている。)

 

 

 

 

 

ただ、後部座席に人を乗せてたり、トランクに重い荷物を載せてたりすると

 

 

荷重バランスがくずれるので思うように加速が伸びなくなったりすることがあります。

(車種によりますが。)

 

 

 

~FR(後輪駆動)車の場合~

 

は、次回にしたいと思います。