
ローダウンするなら その2
いつもパーツワン大阪店のブログを
ご覧いただいているみなさま、すみません。
前回、中途半端な終わり方をしてしまい非常に反省しております。
ですが、「二度あることは三度ある」「歴史は繰り返す」
「自ら高しとする者は必ず下ることあり、自ら多しとする者は必ず減ずることあり」と言いますからね。
仕方ない。と、目をつぶってもらえるとありがたく存じたてまつる次第で候でございます。
というわけで。きっちり大人の謝罪ができたところで前回のつづきです。
純正のショックにダウンサスを組むとなぜへたりやすくなるのか。の、続きです。
これはダウンサスの特性に関係しています。
ダウンサスは純正のバネに比べて柔らかかったり、長さが短かったり、
硬くて短かったり、柔らかくて長かったり、途中まで柔らかくて途中から硬かったりします。
(バネの話ですので良からぬ想像はご法度です。)
それで車高が落ちるわけですが。
純正ショックのストローク量は、純正バネの硬さ、長さに合わせて設計されています。
ということは、純正バネをダウンサスに交換すると、純正ショックはローダウンした分だけ常にストロークしていることになります。
となると、ショック内のガス圧が高くなるので、通常よりもオイルやガスが抜けやすい状態になるわけです。
それに加えて、ショック内のピストンが底付きしやすくなるという懸念もあります。
この問題を解決するには社外品のショックに交換するという手があります。
社外品のショックは総じて減衰力が硬めに設計されているものが多いので
ダウンサスでも底付きしにくくなります。
はい。ここで新たなワードが出てきました。
”減衰力”。
足回りのセッティングをするときに良く聞くワードですが、正しく理解している方は少ないと思います。
ショックにはバネの動きにブレーキをかける役割があると説明しましたが、
このブレーキの強さのことを ”減衰力” といいます。
ショックは内部のピストンがオイルの中を上下する際の抵抗で ”減衰力” を得ています。
ピストンには ”オリフィス” と呼ばれる弁の役割をする穴が開いていて、
この穴の広さを調整する事で ”減衰力” を調整できるタイプのショックもあります。
”減衰力” を硬く(強く)するにはこのオリフィスを狭くするか、オイルの粘度を硬くすればいいので
社外品のショックはこの仕組みを利用しているというわけです。
大きく脱線しましたが、ダウンサスのハナシに戻しましょう。
ダウンサスには当然いろんなメーカーのいろんな商品があるわけですが
どの商品をチョイスするかの基準として知っておいた方がいいのが
”バネレート” と ”自由長” 。
”バネレート” はバネの硬さ、 ”自由長” は長さです。
これも解説しだすと長くなるので次回に回します。(笑)
一旦、ここまで解説した ”ローダウン” する方法として「ダウンサス」を選択するメリット・デメリットをまとめると、
<メリット>
・コストが安い
・メンテナンスフリー(バネは)
・車種やショックとの相性、自分の好みとマッチングすれば乗り心地が良くなる
<デメリット>
・ダウン量を後から調整できない(カットするなどして調整できるものもあります)
・自分の好みに合わなかったり、セッティングがいまいちだと乗り心地が悪くなる
・ショックに負担がかかりやすい
といった感じでしょうか。
どちらにしろ、
車に何かしらのカスタムをする = 純正のセッティングバランスを崩す
ということになるので、ノーマルの車に比べて不具合が起きやすいということは理解しておいた方が良いでしょう。
次回につづく。

ローダウンするなら
