タイヤ屋ブログ(スタッフブログ)

エンジンオイル いろいろな規格 その3


みなさまいつもパーツワン大阪店のブログを

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

そういえば今年って「うるう年」ですね。

 

 

面白い人のブログだとここから話を広げたり

 

 

うんちくを言ってみたりするんでしょうけども。

 

 

 

 

 

あいにく「うるう年」に関して私がアウトプットできることは

 

 

なにひとつありません。

 

 

すみません。

 

 

 

 

「うるう年」なしでは生きてはいけない、

 

 

「うるう年」をこよなく愛する、

 

 

No Life No URUUDOSI

 

 

な「ウルウドシスト」の方には申し訳ありませんが

 

 

私はべつに無くても大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

 

何年かに一度の毒を吐いたところで

 

前回のつづきです。

 

 

 

 

~「ACEA」規格~

 

この規格はBMWやVWなどの欧州車メーカー15社が欧州車のエンジンに必要なオイルの性能を定めた規格です。

 

内容は 「API」 や 「ILSAC」 「JASO」 と同じく ”性能” ごとにグレード分けしたものになります。

 

 

 

「ACEA」 は大きく分けて4つのカテゴリーに分かれていて、

 

Aカテゴリー ・・・ ガソリンエンジン用

 

Bカテゴリー ・・・ 軽負荷(乗用車)ディーゼルエンジン用

 

Cカテゴリー ・・・ ガソリンエンジン及びDPF付ディーゼルエンジン(クリーンディーゼル)用

 

Eカテゴリー ・・・ 高負荷(大型車)ディーゼルエンジン用

 

 

 

となっており、それぞれ

 

[A1、A2、A3、A5] [B1、B2、B3、B4、B5]

 

[C1、C2、C3、C4、C5] [E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E9

 

というグレードが今まで存在していました。

 

 

 

「API」 が新しいエンジンなどに適合しなくなった古いグレードから順次廃止されていくのに対して

 

「ACEA」 は用途や目的が明確に分けられていて、新エンジンや環境対策などに応じて数年おきに更新されていきます。

 

 

 

意味一緒じゃん!と思われそうですがニュアンスが若干違うといいましょうか。。。

 

下手な解説ですみません。

 

 

 

ちなみに今までの遍歴は

 

2004年 ・・・ AカテゴリーとBカテゴリーが統合され、「A〇/B〇」表記になり、ガソリン・ディーゼル兼用の規格に。

新たにCカテゴリーが追加。同時に [A2、B2、E1、E2、E3、E5] が廃止される。

 

2004年時点での「ACEA」規格

・[A1/B1] [A3/B3] [A3/B4] [A5/B5]

・[C1] [C2] [C3] [C4]

・[E4] [E6] [E7] [E9]

 

 

2008年 ・・・ 若干の仕様変更。特に大きな改変はなし。

 

 

2012年 ・・・ 若干の仕様変更。特に大きな改変はなし。

 

 

2016年 ・・・ [C5]が新たに追加。それに伴い、[A1/B1]が廃止に。

 

2016年時点での「ACEA」規格

・[A3/B3] [A3/B4] [A5/B5]

・[C1] [C2] [C3] [C4] [C5]

・[E4] [E6] [E7] [E9]

 

2020年下半期(予定) ・・・ [A3/B3] [A5/B5] [C1] が廃止され、 [A7/B7] [C6] が追加予定。

 

 

 

概要はざっとこんな感じです。

 

 

 

先程 「ACEA」 は ”性能” ごとにグレード分けしたものといいました。

 

がしかし、単純に [C5] が [C4] の上位互換かといわれればそうではありません。

 

 

 

それぞれに役割が決まっていて、

 

「SAE」 のように 「☆☆☆の規格を取得するには★★★の項目の数値が〇〇〇以上(もしくは◇◇◇以下)必要」

 

という感じの基準値があります。

 

 

 

なので単純に規格を見て、どちらが良い悪いというのはありません。

 

 

 

「SAE」 の場合は ”粘度” の規格なので 「△△△の時の▲▲▲℃の粘度が〇〇〇以上なら◎W-◎◎」 という感じでクラス分けされますが

 

「ACEA」 の場合は ”性能” の規格なので 「★★★の項目の数値が〇〇〇~〇〇〇の間ならA◎/B◎」 といった感じでクラス分けされます。

 

 

 

分かりにくいですかね。。。(笑)

 

 

 

どういった項目があるかというと、 ”硫酸灰分” や ”リン” ”硫黄” といった成分(SAPS)がどれだけ含まれているか、や

 

高温高せん断安定性(HTHS)が一定以上あるかどうかなどが、クラス分けの基準になります。

 

 

 

表にするとこんな感じ。

 

 

省燃費性能 →
DPF保護性能 ※

エンジン保護性能 →

HTHS ≧3.5mPa・s HTHS ≧2.9mPa・s HTHS ≧2.6mPa・s

Low SAPS 0.5以下

C4 C1

Mid SAPS 0.8以下

C3 C2 C5
High SAPS 0.9~1.6

A3/B4

A5/B5
A3/B3

※DPF付マフラー装着車(クリーンディーゼル車)の触媒(排気ガスの浄化装置)が目詰まりしやすいかどうか

 

 

”HTHS” は以前のブログで解説しました。

 

 

 

数値が高いほど、高温下でも粘度を維持できる能力があるということなので

 

上の表でみると [C2] よりも [C3] の方がエンジン保護性能がある反面、

 

省燃費性では劣るということになります。

 

 

 

なのでどちらの方が性能が高いか低いかということではなく

 

車やエンジンに合ったものを選びましょうということです。

 

「ACEA」 のどのクラスのオイルが自身の車に合うのかは

 

車の取り扱い説明書に記載されているので確認してみましょう。

 

 

 

 

”SAPS” はオイルの添加剤に含まれているものなので数値が高いほど

 

添加剤が多く入っているということになります。

 

 

 

硫酸灰分は清浄分散作用を高めるための添加剤に含まれていますが

 

含有量が多いとDPFの目詰まりの原因になります。

 

 

 

リンは耐摩耗性能や防錆性能を高めるための添加剤に含まれていて

 

含有量が多いと排気ガス中の有毒成分(ダイオキシンなど)が多くなり、触媒の寿命低下につながります。

 

 

 

硫黄は酸化防止剤や消泡剤、粘度指数向上剤などに含まれていて、

 

ディーゼルエンジンの燃料でもある軽油にも含まれています。

 

これも含有量が多いと、燃焼時に硫黄化合物を生成して、エンジン内部を腐食させる原因となる硫酸になってしまいます。

 

 

 

 

 

オイルメーカーはこれらの事を踏まえたうえでそれぞれの車やエンジンに合った

 

オイルや添加剤を開発しなければならず、その中でも 「ACEA」 の規格取得は

 

非常に難しいと聞きます。

 

 

 

 

ドイツをはじめ、ヨーロッパ諸国では長時間・長距離の移動が多い為、

 

エンジン保護に優れた、ロングライフ重視のオイルが求められる傾向が強く、

 

「ACEA」 はこういったニーズに対応するための規格になっていったという事でしょう。

 

 

 

 

逆に、ストップ&ゴーの多い日本においては省燃費性が重要視されるため

 

日本国内で流通しているエンジンオイルのほぼすべてが

 

「API」 や 「SAE」 のような規格を取得しています。

 

 

 

「API」 と比べると 「ACEA」 は要求される数値がシビアなので

 

添加剤の量も多くなる傾向にあり、そういった面からみても 「ACEA」 

 

の規格を取得したエンジンオイルは高価なものがほとんどです。

 

 

 

しかし 「ACEA」 よりもさらに高価な規格があります。

 

 

 

それが 「アプルーバルオイル」 と呼ばれる各自動車メーカーの認証オイルです。

 

 

 

「ACEA」 は規格取得の際に使用するテストエンジンが毎回バラバラですが、

 

「アプルーバルオイル」 は認証を取得したいメーカーのエンジンをテストに使用するので

 

そのための費用がさらにかさみます。

 

 

 

そのため、 「アプルーバルオイル」 はびっくりするような金額になるので

 

外車の維持費は高い

 

というのはこういった理由もあると思います。

 

 

 

ここで疑問なのが 「ACEA」 よりも 「アプルーバル」 の方が優れているのかということ。

 

 

 

これに関しては賛否両論あるとはおもいますが、 「ACEA」 も十分高性能オイルの証ですし

 

値段も安くはありません。

 

これに比べて、さらに高額な 「アプルーバル」 を使用して、値段差以上の性能差があるのかどうか

 

というところは甚だ疑問に思います。

 

 

 

ところが自動車メーカーも鬼ではありません。

 

欧州車にお乗りの方はご存じかもしれませんが、 「アプルーバルオイル」 が入手できない場合は

 

「ACEA」 の 「A◎/B◎/C◎」 を取得したものをお使いください。とトリセツに明記してくれています。

 

 

 

こういうのを見ると「わかってんな~」と思いますよね。(笑)

 

 

 

では 「ACEA」 規格を取得したオイルは日本車には使えるのでしょうか。

 

これはケースバイケースですが、 「ACEA」 を取得しているオイルのほとんどは

 

「API」 も取得しているので、問題ないことがほとんどです。

 

 

 

ただし要注意なのがディーゼル車です。

 

ディーゼル用オイルは各規格ごとに要求される数値が細かく違っているので

 

互換性がないものと思っていた方がいいかと思われます。

 

 

 

「JASO DL-1」指定車には 「ACEA」 は使わない方がいいですし

 

「ACEA C3」指定車には 「JASO」 や 「API」 は使えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

かなりの長期にわたり ”エンジンオイル” について解説してきましたが、

 

さぞかし読むのがしんどかった事かと思います。(笑)

 

 

 

今回で一旦完結しますが、 ”エンジンオイル” はまだまだ奥が深いです。

 

私の知っていることはほんの一部ですが、 ”エンジンオイル” に少しでも興味がある方の

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

私自身ももっと勉強して、解説力の方も鍛えてゆきます。

 

 

最後までご高覧いただきましてありがとうございました。