タイヤ屋ブログ(スタッフブログ)

エンジンオイル 清浄分散作用


みなさまいつもパーツワン大阪店

 

ブログをご覧いただきありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

年の瀬ですね~。

 

ニューイヤーのカウントダウンが

 

もう間もなく始まろうかというところまできました。

 

 

 

まだ晦日ではありますが、

 

もうすでに2020年だといっても過言ではありません。

 

もとい、流石に過言でした。

 

 

 

 

 

今年も1年、無事に営業ができたことを

 

心から嬉しく思うと同時に、

 

ご来店下さったお客様、法人各社様、並びにお取引業者様

 

みなさまに感謝です。

 

 

 

 

そんな感謝の気持ちを胸に抱き、

 

今日のブログを書き上げるべく、

 

いつにも増して激しくキーボードを

 

叩いていこうと思う所存です。

 

 

 

 

 

さてさて。

 

前回、前々回と ”エンジンオイル” の

 

基礎的な部分のおはなしを

 

させていただきましたが、

 

今回はオイルの持つ役割のうち ”清浄分散作用” に

 

焦点を絞ってもう少し掘り下げていこうと思います。

 

 

 

 

 

エンジン内部の汚れには主なものとして

 

・不完全燃焼によって生成されるカーボン

 

・金属パーツの摩耗による金属片・鉄粉

 

などがあると、前回ご紹介しましたが、

 

この他にも、

 

・エンジンオイルに含まれる成分が劣化・酸化した物質

 

・ブローバイ(未燃焼の燃料)

 

・吸気によって燃焼室に入り込んだ水分やケイ素酸化物(塵や埃)

 

などもオイルの汚れ・劣化の原因となるものです。

 

 

 

 

これらは放っておくといずれオイルフィルターだけでは

 

取り除けなくなり、デポジット(堆積物)となって

 

エンジン内部に溜まっていき、

 

やがてはスラッジ(ヘドロ)になってしまいます。

 

 

 

 

どこかの先人の格言?で

 

”車におけるエンジンオイルとは、人でいう血液のようなものだしん!”

 

とあるように、エンジン内の汚れがスラッジになってしまうと

 

血管(オイルの通り道)が詰まります。

 

 

 

そうなるとエンジン各部にオイルが正常に行き渡らなくなり、

 

ピストンが焼き付きを起こしたり、

 

エンジンブローという最悪のシナリオが待っています。

 

 

 

そうなる前にオイル交換しましょうね~!ということ。。。

 

 

 

なのですが!!!

 

 

 

ここで重要なのが、

 

「定期的(3000~5000km)に交換するなら

 

オイルは安いものでもなんでもいい」

 

というわけではありません!

 

 

 

 

そもそもエンジンオイルの素となる ”ベースオイル” には

 

”清浄分散作用” という能力がありません。

 

 

 

さらに言えばエンジン内に溜まる、

 

先述した ”汚れの原因” は不溶解性

 

つまり油には溶けません。

 

 

 

 

分かりやすく、順を追って説明していきましょう。

 

 

 

 

まず、エンジンオイルの素となる

 

”ベースオイル” は ”原油(石油)”

 

から造られます。

 

 

 

 

工程は難しい漢字ばかりになるので割愛しますが、

 

蒸留したり精製したりして造られます。

 

ざっくりですいません。。。

 

 

 

大まかにですが、

 

原油→常圧残油→重油→重質軽油→

 

軽質軽油→軽油→灯油→ナフサ→ガス

 

といった感じです。

 

 

 

そして ”ベースオイル” に使われるのは

 

常圧残油~ナフサをさらに蒸留・精製したものです。

 

 

 

分類としては、

 

・常圧残油→鉱物油

 

・ナフサ→化学合成油

 

・鉱物油+化学合成油=部分合成油

 

と、こんな感じ。

 

 

 

 

 

それぞれの特徴は、

 

<鉱物油>

・常圧残油から不純物を取り除いて作られる。

 

・分子の大きさが不均等なので分子間に隙間が出来やすく、

空気を含みやすいので酸化しやすい。

 

・粘度指数が低い(80~120)ため、

温度の変化による粘度の変化が大きい。

 

・古いエンジンや、摩耗によってクリアランスが

広くなってしまったエンジンには、

分子が大きい分、有利に働く場合がある。

 

・安い

 

 

 

<部分合成油>

・文字通り、鉱物油に化学合成油を調合したもの。

 

・明確な規定はないが20%以上は

化学合成油を配合したものが多い。

定義がややあいまい。

 

・基本的には鉱物油の弱点を補うような狙いで調合される。

 

・良く言えば鉱物油と化学合成油のいいとこどりの性能、

あえて悪く言うならば中途半端。

 

・価格は化学合成ほど高くなく、性能も良く、かつ

鉱物油よりも劣化しにくい。耐熱性能も高い。

 

 

 

<化学合成油>

・化学合成油は製造法の種類が多く、

鉱物油をさらに精製したもの、

ナフサを分解→エチレンから造られるもの、

石油系ではなくエステル系(植物油)から造られるものと様々。

 

・石油系のものは劣化や酸化しにくい。

 

・油温が高くなるスポーツ走行やエンジンに負荷の

かかる短距離走行が多い車向き。

 

・温度の変化に対する粘度の変化が非常に少ない。

 

・分子が小さく、大きさにバラつきがないため

性能を安定させることができる。

 

・エンジンのオイルシール(密閉性を高める部品)のような

ゴム製品を固くしたり収縮させる働きがあるため、

古いエンジンなどに使用するとオイル漏れなどを

引き起こす場合がある。

 

・石油系のものでも高価。

 

・エステル系は抜群の耐熱性と潤滑性を誇るが

極端に酸化しやすく、すぐに交換が必要。

その為レース車両に使われることが多い。

また、値段も最も高価。

 

 

 

 

 

”ベースオイル” の種類はざっとこんな感じです。

 

 

 

ここで話を戻しますが、エンジンオイルというのは

 

ベースオイル+添加剤

 

で構成されています。

 

 

 

その割合はメーカーによりまちまちですが

 

おおむね8:2ぐらいが多いようです。

 

 

 

この ”添加剤” にあたるもののひとつが

 

 ”清浄分散剤” とよばれるものです。

(正確には清浄剤と分散剤は別物ですが

表記上、同一とされていることが多いです。)

 

 

 

 ”添加剤” の種類としては、

 

・本来 ”ベースオイル” が持つ特性を

助長する効果のあるもの

(摩擦低減剤、粘度指数向上剤など)

 

・本来 ”ベースオイル” の特性に

ない効果を付与するもの

清浄分散剤、乳化剤など)

 

・本来 ”ベースオイル” が持つ特性を

長期間安定させるもの

(酸化防止剤など)

 

があり、エンジンオイルに ”清浄分散作用” をもたらすものが

 

この ”添加剤” なのです。

 

 

 

 

ここで勘違いしがちなのが、全く同じ成分の ”添加剤” でも

 

ベースオイル” が変われば発揮する効果も変わるという点。

 

 

 

 

いくら美味しい調味料をいれても、調理の腕がすごくても

 

味の決め手は素材の良しあしに左右されるということですね。

 

 

 

 

 

そして ”清浄分散剤” にも当然、種類があるのですが

 

ここまで来ると専門的すぎてワタクシもよくわかりません。(笑)

 

 

 

 

 

この ”清浄分散剤” のもつ一般的な効果でいえば、

 

・スラッジの分散作用

 

・不安定なスラッジ前駆体(中間生成物)を

界面活性作用により可溶化し、

スラッジ化を防ぐ可溶化作用

 

・燃料の燃焼生成物、潤滑油の

劣化生成物に含まれる酸性物質の中和作用

 

 

こんなところでしょうか。

 

 

インテリぶって小難しく書きましたが、

 

 

平たく言うと、

 

 

・ヘドロ化してしまったオイルの汚れを

浮かせる(分散させる)作用

 

・本来オイルには溶けないもの(オイルの汚れ)を

溶けやすくする作用

 

・オイルの汚れがヘドロ化する前に、

オイルに溶けるようにする作用

 

・オイルが酸化すると性能が落ちるので

それを防ぐため、オイルにアルカリ性の性質を持たせ、

酸を中和させて性能低下を防ぐ作用

 

 

 

と、こんな感じ。

 

 

 

つまり、この ”清浄分散剤” がちゃんと機能している、

 

清浄分散効果の高いオイルをチョイスしてこそ

 

エンジンを綺麗に保つことができる

 

と、いうことですね。

 

 

 

結論としては「 ”良いオイル” を入れて、

 

こまめに交換してやりましょう!」

 

ということになりますが。

 

 

 

 

「そらそうした方がええのは分かっとるがな!」

 

ってツッコミが飛んできそうですが、

 

意外と、分かってはいても実行はしてない

 

というオーナーさんは多いですよね。

 

 

 

 

逆に、「オイル交換さえきちんとしておけば

 

今の車はそうそう壊れないよ!」

 

という意見を色んな整備士さんから耳にします。

 

 

 

 

日常メンテナンスにおいて

 

オーナーさんご自身が気にしないといけない

 

項目はそんなに多くはないと思うので、

 

その内のひとつである ”エンジンオイルの交換” は

 

いいものにこだわってみるのはいかがでしょうか??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうことで。

 

ながながとした内容になり大変恐縮ですが、

 

本年の営業は本日にて仕舞となります。

 

そして来年も ”エンジンオイル” の

 

おはなしはまだ掘り下げていきますので

 

どうぞお付き合いくださいませ。(笑)

 

 

 

 

みなさま良き一年をありがとうございました!

 

よいお年をお迎え下さい!

 

   パーツワン大阪店 スタッフ一同