
タイヤが セパる・・・?
みなさまいつもパーツワン大阪店の
ブログをご覧いただきありがとうございます!
もう間もなく夏も終わりますね~。
とはいえ、まだまだ暑い!
ということで暑い時期に多いタイヤのトラブル ”バースト” についての小話を。
”バースト” って突然タイヤが破裂する、 ”青天の霹靂” 的な印象を
お持ちの方が多いのではないでしょうか??
これ、ちゃんと点検してれば防げます。
あ、 ”パンク” と ”バースト” はまた別物です。
”パンク” は釘などを踏んだり、
縁石にこすって穴が空いてしまうなどが原因で
”空気が抜けていく状態” のこと。
”バースト” は ”破裂” です。
”バースト” には前兆があります。
その一つが ”セパレーション” 。
こんな感じでぽこっとコブができたり、
こんな感じでタイヤの接地面がもっこりしてきます。
こうなるとハンドルがブレたり
車体が一定のリズムで振動したり
異音がなったりと
車内が夏フェス状態になります。
これは経年劣化によってタイヤの強度が落ちたり、
空気圧不足、ロードインデックス(荷重指数)不足などが
主な原因です。
経年劣化や空気圧不足は、日々の点検である程度防ぐことができますが、
そもそもロードインデックス不足というのは
新しいホイールを購入したあとで
発覚する場合が非常に多いです。
よくあるのが、ハイエースやアルヴェルなどの重たい車に
20インチ以上・扁平率40以下のタイヤなどを装着するパターンですね。
新しいホイールを買うときに、
ロードインデックスをクリアしていて
この車に合うサイズのタイヤはあるのか?
と、考えてインチアップされる方はいないでしょうから。
インチアップの基本はタイヤ外径を変えないこと。
外径を変えずにホイールのインチを大きくするということは
必然的に扁平率が下がるということ。
扁平率が下がる=支えられる荷重も減る
そして ”セパレーション” を起こし、やがて ”バースト”
という流れになりやすいというわけですね。
支えられる荷重というのは、”ロードインデックス” と ”空気圧”
によって決まります。
なので多少のロードインデックス不足なら
空気圧を高めに入れることでカバーできます。
ですが扁平率が低いタイヤは
ホイールとの間の空間が狭く、
中に入っている空気の総量自体が少ないので
ちょっと空気が減っただけで空気圧がぐっと下がります。
無理やりに例えるならば、
10人のおすもうさんが10畳の部屋でお昼寝する寝心地と
10人のおすもうさんが20畳の部屋でお昼寝する寝心地は全く違う。
といったところでしょうか。
さらに分かりやすく例えると____________________
_________________________________
_________________________________
ということです。
(もっといい例えがあるよ!という方が現れた時のために上に余白を作っておきますが
しばらくたっても余白が余白のままなら、そんな方は現れなかったということで
ご理解ください。)
そして ”引っ張りタイヤ” なんかでも同じようなことが起こりやすいんですね~。
そしてそして ”引っ張りタイヤ” や ”低扁平タイヤ” を装着していて、
空気圧点検なんかしないぜえ?という杉ちゃん予備軍の方は
ダブルで ”セパレーション” が起こりやすい。
ちなみに ”セパレーション” が起こったタイヤの断面はこんな感じ。
内部構造が剥離しています。
こんな状態で走っていると、熱膨張でやがてバーストします。
ただしこれはまだ分かりやすいほうで
”セパレーション” の症状が表れるのは
表面だけとは限らず、
こんな感じで内側が ”セパる” ことも多々あります。
これは、アライメントが狂っていて偏摩耗している場合や
無理に車高を下げようとしてキャンバー角が ”ハの字” になった
車でよく起こります。
本来タイヤ全体で受け止めるべき荷重を
タイヤの片側だけで支えている訳ですから当然と言えば当然。
このパターンは内側ですから
普段の点検での発見は不可能に近いです。
ん~恐ろしき ”セパレーション” 。
まだまだ語りつくせないので
次回も似たような内容でお送りしたいと思います。
パーツワン大阪店 072-336-7789

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